光粒祭の余韻から「新高3 選択科目説明会」へ
名大附属高校ならではのスピード感
光粒祭が終わってほっと一息ついたのも束の間、今度は進路に直結する大事なこと、『2025年度(2026年度新高3)選択科目説明会』が第一総合教室にて行われました。
説明会の雰囲気と先生方の姿勢
保護者も出席できるということで私も資料を受け取り参加してきたのですが、先生方の熱意が伝わると同時に、いよいよ本格的に“受験モード”に入るのだなと実感。生徒一人ひとりの進路を、先生がた皆さんが大切に考えるあたたかな姿勢が伝わる素晴らしい会でした。
この記事では、説明会で伺った内容に加えて、親としての気づきや「こんなところが印象に残ったなぁ」という感想も交えてまとめてみますね。
この記事の要点
- 科目選択に入る前に、志望校を自分で明確にし、その受験科目を把握する。
 - 選択科目は19単位の中から8単位以上を履修する必要あり。
 - 志望校によっては「高校での履修が出願要件」となる場合がある → 志望校を必ず確認。
 - 名大連携講義(大学の講義を受講・レポート・試験で単位化)など、履修負担が増す科目もある。
 - どんなささいなことでも構わないから迷ったら担任や各科目の担当教員に早めに相談を。
 - 期限10/22以内なら何度でも変更が可能です。
 
共通テスト
これまで学校を通じて行われていた共通テストの出願が、今年度から個人出願に変更されました。生徒自身が責任を持って手続きを行う必要があります。
今、先輩である3年生たちは、共通テストの出願を済ませたところです。来年の今頃は、君たちも自分自身で出願するということを頭の片隅に置いておいてください、と。
共通テストに必要な科目
共通テストでは大学・学部によって受験科目数や配点が異なります。
例えば国公立理系の場合は「地歴・公民から1科目」「理科から2科目」といった基本ルールを押さえつつ、志望校の受験要項を必ず確認することが重要です。
(画像:共通テスト必要科目モデル)

志望校の受験科目の確認と科目選択に直結するその重要性
先生方から繰り返し強調されたのは、選択科目を選ぶということは、志望校をぼんやりでなく自分の中で絞り込めている状態であること、つまり志望校の必要科目を自分で確認できていること、がとても大切だ、ということです。これができていれば必要科目がわかっているので、選択科目もだいたいがす~っと絞り込めるよ、とのことでした。
まだまだ悩んで絞り切れていない生徒さんには、高校から配布済みの「ゆめなび」の本を参考に、自分の興味や適性を真剣に考える時間を持つことが勧められました。
また、配布されたベネッセハンドブックを活用し、必要な科目をしっかり把握してください、同じ学部でも学科によって受験に必要な科目は異なるから自分でよく調べてね。迷ったときはいつでも担任の先生や、担当教科の先生へ声掛けをしてね、と優しい語り口でした。
模試を活用して自分の立ち位置を知る
模試を受験することで、自分の現在の学力を客観的に把握することができます。志望校がはっきりしている人には今の立ち位置と志望校との距離感を知るために、志望校がまだぼんやりだったり全く絞り込めてないって人には自分の今の実力を認識するために、ぜひ模試を使ってください!と先生が熱心に仰ってました。
去年の2年生はたくさんの人が共通テストトライアルを受験して、河合塾さんのほうもちょっと驚かれるぐらいのかなりの数だったのに、今年度の高校2年生は模試受験者が少ない傾向にあるため、積極的に模試を受けることが推奨されました。特に以下の模試が紹介されました:
- 河合塾全統模試:10月25日開催
 - 河合塾共通テストトライアル:11月9日開催(無料)
 
共通テストトライアルの当日に部活動の試合があったり他の用事で難しいという人も、決められた2週間のなかで受ければOKなので日程に幅があります。ちなみにテストの内容は高校2年生までのものですからあまり心配しないで気軽に受験してみてください、とのこと。
新高校3年生の選択科目について
高校3年生では、共通科目に加えて選択科目を履修する必要があります。選択科目は19単位の中から最低8単位を選ぶ必要があり、大学によっては履修が出願要件となる場合もあるため、志望校の要件をしっかり確認することが重要です。
科目群と単位
選択科目はグループ(例:3a〜3j)に分類され、各群から履修を選びます。合計で19単位の選択枠のうち8単位以上取得する必要があります。単位数・前期後期の時間割に注意してください。
配布された資料の一部、選択の例を載せました。全部で5枚、両面の資料を見た時、「細かくて、難しそう…」が第一印象でした。周りの保護者の方々も「これって、ええ~わかりにく~」ってボヤいてました。「もう受験する大学を絞ったもの、として話が進むんだね・・・ってそうだもんね今の時期ね~」って声もありました。


志望校との整合性を最優先に
同じ学部学科だとしても、大学ごとに必要科目が異なります。とても細かいです。学科とは直接的に関係ないかもしれない科目を高校で履修していることが出願要件となっていることがままみうけられます、ので志望校の入試科目を確認し、それに合わせて科目を決めることが大切です。

科目選びの実践的アドバイス
以下は、説明会で聞いた話と保護者目線で感じた「使えるヒント」です。
1. 単位と時間割を優先して確認する
選択科目は 19単位枠から8単位以上 を履修する必要があります。
希望科目だけで決めてしまうと、時間割の重複や単位不足という落とし穴にハマることも。
👉 必ず 前期・後期の時間割を一通り確認 してから決定しましょう。
2. 受験方式に合わせて選ぶ
入試方式(一般・推薦・共通テスト利用など)によって、必要科目は大きく異なります。
- 文系:地歴公民・国語・英語は必須
 - 理系:数学・理科(物理・化学・生物など)を2科目以上確保
 - 総合型や特色入試:研究テーマとつながる科目が加味されることも
 
👉 例:同じ工学部でも、大学Aは「物理+化学必須」、大学Bは「生物も可」という違いがあります。
志望校の要項を確認し、逆算して選ぶことが成功の鍵 です。
3. 興味ある科目も大切にする
得意科目・好きな科目は 学習意欲の原動力 になります。
名大連携の授業や「DEIサイエンス」のような文理融合講座は、新しい視点を得るきっかけにも。
👉 ただし、入試で使わない科目に偏らないよう優先順位を決める ことが重要です。
4. 先生に早めに相談する
科目選択で迷ったら、担任や科目担当の先生に相談するのが鉄則。
特に「文転(理系→文系)」の進路変更は制約が多いため、早めのシミュレーション相談がおすすめです。
5. 模試や学校データを活用する
模試の成績は「自分の適性」を知る貴重な材料です。
特に 高2後半〜高3初め の模試結果は、受験本番に近い科目別の得点力を示します。
👉 例えば、全国模試で「物理が安定して高得点なら物理+化学を選ぶ」など、模試結果を科目選びに直結させると効果的です。
補足ポイント
- 登録後の変更は難しい → 初回登録を慎重に
 - 高校での履修が出願要件になる大学もある → 志望校要項を必ずチェック
 - 締切を守る → 締切後の変更は基本できません
 
💡 実践的なアドバイスを踏まえて科目選びを進めることで、進路の選択肢を広く残すことができます。
「早めの情報収集」と「相談を惜しまないこと」が、後悔しない科目選択につながります。
👉 「得点できる科目」「伸びやすい科目」を把握して、選択に活かしましょう。
志望系統別の選択モデル
志望系統(国公立文系、国公立理系、私立文系、私立理系)ごとに推奨されるモデルが示されました。
同じ大学を志望しても、学部ごとに必要科目が異なる場合もあるため注意が必要です。
特色ある科目と大学連携
名大附属ならではの特色として、名古屋大学との連携による「名大講義」や、文理融合型科目「DEIサイエンス」が紹介されました。
こうした科目は視野を広げるきっかけとなりますが、入試に直接関係しない場合もあるため、選択の優先順位を意識する必要があります。
名古屋大学連携講義について
★大学連携講座のねらいは、若い高校生が大学の講義を聴講することによって、大学生の学びを活性化・加速させていきたい!ということ。名大との連携講義はとても貴重な体験ですが、注意点があります:
- 大学講義は内容が難しく、出席・レポート・試験で成績(単位)が付く。欠席が複数回あると成績がつかない場合がある。(高校がテストや行事で授業がないときでも欠席はダメ、名古屋大学へちゃんと行って出席すること。)
 - 開講は前期のみ、後期は図書館で自習となる。
 - これまでの参加は、私大文系の生徒がほとんどだった。定員・開講数の制約で希望通り受講できない可能性があるため、代替案(第2希望)を必ず用意する。
 
名古屋大学の講義を大学2年生と肩を並べて聴講できるのは、とても魅力に思いました。でも、レポート提出やテストは、高校の授業とテストもあるわが子にとって、正直、負担も気になるな…と思いました。どう~?って実際、わが子にきいてみたら、一日大学やオーキャンで聴いているから、講座をとってまではいいかな~と言っていました。
進路選択の幅がぐっと広がるのは名大附属ならではで、いいな~と思うものの、逆に迷いが増えることもあるから、そこは先生と相談ですね。
DEIサイエンス
DEIサイエンスは理科と数学を融合した文理融合型の科目です。少人数で開講され、受講生からは「楽しい♪」と評価されることが多いですが、一般的な理系受験を目指す人には必ずしも最適ではない、理科を入試に使わない文系私大の方むけという点に注意。
申し込み方法など注意事項
- 科目登録後の変更が難しいことが多く、特に進路変更(文転等)の場合は早めに担任に相談を。
 - 大学によっては高校での履修科目が出願要件となる場合もあるので、志望校の募集要項を今一度確認すること。
 - 選択科目の申込は学校指定の方法(例:Googleフォーム)で行うケースが多い。配布資料の案内に従って提出すること。
 - 締切(例:10/22 等)は厳守。締切後の変更が難しい場合があるため慎重に選ぶ。
 
説明会の感想とこれからへ向けて
説明会を通じて感じたのは、学校が生徒の進路を真剣に考えて準備していること、そして先生方の熱心さです。
各科目の先生が一人ひとり、この科目はどういう内容で文系理系どんな生徒に向いているか、あまりとならいほうがいいか、というような細かな点まで詳しくご説明されてました。生徒ひとりひとりの進路を大切に考えている様子が、どの先生からも伝わって、生徒を想う愛情を感じました。
生徒たちも和やかななかにも真剣なまなざしで聴いていました。
他の公立高校に比べて、名大附属高校の科目選択、学びの機会は広がっていますが、その分「自分で考える力」も求められます。まずは資料をよく読み、迷いや悩むことがあれば遠慮せず担任や進路担当の先生にいつでも相談できる、そいう体制がいいな~と思いました。
家庭でも一緒に資料を読み込み、担任や進路指導の先生と具体的に整理していくことが大切だと感じました。
新高3の選択科目は、大学受験の成否を左右する大切な分岐点です。
自分の興味と志望校の要件を両立させながら、本人の意思を最大限尊重し、担任の先生やきょうだい、先輩など相談できる人の意見を参考にしつつ、最終的な決断は高校生のわが子本人が、自分で自分の人生の道を決断していけるよう信じて見守っていきたいです。
秋からは模試や大学イベントも増えてきます。模試の結果に一喜一憂はしないで、淡々と出来ることを積み重ねて過ごせますように。
長々と書きましたが、名大附属高校は先生方がとても温かくていつでも相談にきてね~というアットホームな校風だといつも感じています。だからこそ、疑問に思ったり、迷ったら先生へ相談にいってみてね~と私自身も子どもに伝えています。そうできる環境、名大附属でよかった!と参観やPTAで学校に行っていつも思います。
  
  
  
  
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